別海フィールド周辺におけるキノコの観察報告

日本菌学会会員 仁和田 久雄

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  1. はじめに
  2.  昭和63年夏以降、平成元年、平成2年と3回の東京校・関西校のサマーセミナーにお招きいただき、講演の機会と、キノコ観察の機会を与えていただき、深く感謝しております。
     別海フィールド(創価学会北海道研修道場敷地)周辺のキノコに対面したのは、3回とも短期間又短時間であり、限られたごく一部分しか見ていないので、別海キノコについて、云々といえる何物もないのが実情です。 しかし、それでは実もふたもないし、せっかくの要請に対して失礼なので、我ながらおこがましく思いつつ、気づいたことを述べさせていただきます。
     キノコは、北斜面に生えにくいといわれるほど、地形の影響を受けやすい生物です。 それで、別海の地形を見てみますと、東は根室海峡に面し、長い海岸線が続き、西から南東に緩やかな傾斜面をした一大平原となっていますので、常に北東風のヤマセをもろに受けています。 適度な通風は、菌の成長に大切な条件ですが、強風にさらされることは、発生、成長を妨げることになります。 また、緩やかな平原であるということは、河川が急流でなく、曲がりくねって湿原を作りやすいということで、当幌川、春別川等の大小河川が東流して根室海峡に注ぎ、風蓮川その他の河川が風蓮湖に注いでいます。 河川流域は肥沃になりますが、湿地帯を作りやすくなります。 一般のキノコは湿地帯を好まず、ミズコケノハナ、アカヌマベニタケのように、ミズコケを好んで生えるキノコに限られてきます。 付近に野付半島に囲まれた尾岱沼や、風蓮湖があるということは、植生に及ぼす影響が大きいと考えられます。 土壌にとっても、植物や菌類にとっても、水はなくてはならない大切なもので、水あってこそ土壌の湿度を保ち、成分を分解したり、分解したものを溶かすことができるので、水の力を借りなければ、一切の生物は生きられません。 土中の水の動きがどうかで土壌を変え、植物や菌類の成育を左右します。 尾岱沼や風蓮湖の存在が、植物、菌類にどんな影響を与えているのか、現在のところでは全く分かりません。
     次に、キノコの発生に大きな関わりを持っている土質についてですが、文献によれば、別海町の大部分が摩周系火山灰土におおわれているようです。 火山灰土は、酸化鉄や礬土(ばんど−アルミナ:酸化アルミニウムのこと)が多く、重粘性で、乾壊すると飛散しやすく、霜柱が立ちやすいという欠点があり、耕土としても、キノコの発生、成長にも不向きということになります。
     キノコの発生にもっとも適した温度は、その種によって細かな差はありますが、6度から15度前後、17度までで、5度以下、18度以上では、発生、成長とも止まってしまいます。 別海の年平均気温が5度、1月がマイナス9度、8月が18度、年降水量が1,000ミリ前後、しかも6月から8月にかけて海霧がかかるようです。 気温が低く、海霧で日照時間が少なく、また、雨量も少ないということが、キノコの発生、成長条件をより厳しくしています。
     別海フィールド200ヘクタールの広大な敷地の、ごく狭い一部分を短時間視察させていただいただけなので、結論めいたことは言えませんが、当地域は豊かな原始林や草原に恵まれており、心無いキノコ採りの群衆に根こそぎ持ち去られる機会が少なく、したがって胞子も多くばらまかれるのに、キノコの種類、生える量が少ないのは、以上申し上げた自然条件の厳しさが原因ではないかと考えられます。 キノコの数が多かろうと少なかろうと、どっちにしても大した問題ではないと思われるかもしれませんが、それは、晩のおかずがあるないということ以上の大きな問題を秘めています。 キノコが少ないということは、微生物も土壌菌も少ないということで、それは、森林の成長にも、動植物や鳥類の成育にもじかに影響を及ぼさないではいません。 小川眞博士が、「森林は菌類の助けなしでは1日も生きていけない。森林は菌類の網の上に成り立っている生物である。」と言われているように、その効用は測り知れないものがあります。 かつて関西地方が水不足で苦しんだのは周知のとおりですが、水源の根本は森林で、上流部に森林がないのに大きなダムさえ作れば水不足は解決すると考えるのは誤りで、洪水、土砂崩壊、水の汚染防止、気候の調節、空気の清浄化等だけを考えても、森林は我々の生命、財産で、それを黙々として守り育てているのが、キノコを始めとする菌類や微生物です(中にはサルノコシカケのように木を腐らせて倒す菌もあります)。 一般に、火山灰土は酸性が強く、細菌や放線菌は、酸性の強い土ではその働きが鈍くなります。 そこへいくとキノコのような菌類は、酸性のかなり強い土地でも活発に働き、土を肥沃にするための団粒構造土壌化を、どんどん、1円も要求しないでやってくれます。 今後は森林や草地、人・動物の生存のために、大きな働きをしている菌類と土壌の関係をもっと詳しく調査したいと考えています。
     科学技術は両刃の剣であります。 目先の利益にとらわれて、自然破壊を今のまま続ければ、レイチェル・カーソン(米国女流科学者)が、科学技術の過信が地球の破滅を導くと警告したとおりになってしまう。 実際この警告の通り、リゾートの美名にかくれて森林伐採、自然破壊を続け、土壌の砂漠化、空気、水の汚染が進み、難病、成人病の激増となって、その報いを受けています。
     森林、草原等の自然環境の保存と世界平和を守るために、私ども一人一人が行動を起すべき時であると考えます。



  3. 別海のキノコの確認リスト
    1. アカヤマタケ
    2. キミズコケノハナ
    3. カブベニチャ
    4. モリノカレハタケ
    5. ナラタケ,ナラタケモドキ
    6. ハリガネオチバタケ
    7. オオホウライタケ
    8. ツブカラカサタケ
    9. ヒカゲタケ
    10. センボンイチメガサ
    11. サケツバタケ
    12. クロトマヤタケ
    13. ヤブレベニタケ
    14. クサハツ
    15. カワリハツ
    16. ヒイロガサ
    17. ベニヤマタケ
    18. シロタモギタケ
    1. キツネタケ
    2. カキシメジ
    3. チシオタケ
    4. コザラミノシメジ
    5. オオキヌハダトマヤタケ
    6. シロトマヤタケ
    7. ドクベニタケ
    8. シロハツ
    9. マスタケ
    10. カイガラタケ
    11. コフキサルノコシカケ
    12. アシグロタケ
    13. チャカイガラタケ
    14. アオゾメタケ
    15. オシロイタケ
    16. ホウロクタケ
    17. オトメノカサ
    18. サクラシメジ
    1. ヒナノヒガサ
    2. サマツモドキ
    3. ヒメカバイロタケ
    4. カヤタケ
    5. ウマノケタケ
    6. モリノニオイシメジ
    7. センボンクズタケ
    8. ナヨタケ
    9. ムラサキフウセンタケ
    10. ケシロハツ
    11. ハンノキイグチ
    12. チャナメツムタケ
    13. シロスズメノワン
    14. カバアナタケ
    15. ヤニタケ
    16. カワラダケ
    17. チシオハツ



  4. その他のキノコ類
  5.  以上の他に次の菌が採取されました。 筆者の勉強不足により、また乾燥器がなく、従がって乾燥標本にできないため顕微鏡による検出ができず、種の同定までできないものが3種ありました。
     採取した菌類のうち、スライドがなくレポートとして不適当なものを下記に列挙します。

    第1回
    △アカキツネガサ
    △イロガワリシロハツ
    △ヒメコナカラカサタケ
    △アイゾメシバフタケ
    △アラゲカワキタケ
    *ツルタケ
    ☆エビウロコタケ
    ☆シロアミタケ
    △ロクショウクサレキン
    ☆カワラタケ
    ☆アラゲカワラタケ
    第2回
    ○シロタモギタケ
    △アミヒラタケ
    △ヒメヒガサヒトヨ
    ×アセタケ属の○○
    △ニセヒラタケ
    ☆オツネンタケ
    △ヒメヒガサヒトヨ
    ☆エゾヒズメタケ
    △アカヌマベニタケ
     オニフスベ
    ☆ツリガネタケ
    △アカヌマベニタケ
    第3回
    ☆サガリハリタケ
    △クロシワオキナタケ
     オキナタケ属の○○
    △キコガサタケ
    △オチバタケは誤り
     ホウライタケ属か
     ニセホウライタケ属の○○
    △オキナタケ
    △サンコタケ
    △ワサビカレハタケ
    ○エゾハリタケ
    ☆ツリガネタケ
    △キツネカレハタケ
    △ヒメホウライタケ
    ○オオサクラシメジ
    記号 ○:食用 △:食毒不明 ×:毒 ☆:多孔菌 *:似た毒菌あり危険


  6. 別海研修所周辺のキノコ
    1. 観察期日
      第1回昭和63年7月25日
      7月29日
      第2回平成元年7月26日
      7月27日
      第3回平成2年7月23日
      7月25日

    2. 観察採取場所
      別海フィールド内及びその周辺

    3. 観察方法
      第1回は肉眼のみによる同定
      第2回以後は1部顕微鏡による検鏡利用
      第3回以後、顕微鏡及び呈色反応試薬併用

    4. 観察採取の種類
      記号○:食用 ▲:食不適 △:食毒不明 ×:毒 ××:猛毒
      ☆:多孔菌 ★:薬用 *:似た毒菌あり危険


    記述の仕方

    1. 学術書でなく報告書なので、できるだけ専門用語は少くして、一般の方にわかり易いよう配慮した。
    2. 従って、胞子や子実体の組織等顕微鏡所見は最小限度にとどめた。
    3. 属名の学名は省略して和名とした。
    4. 種名の後の命名者名、属の転移者名は省略させていただいた。
    5. サマーセミナーの研修目的が、キノコの種の同定をする事ではなく、キノコの観察研究の仕方の実習にあると考えている。
    6. 従ってサマーセミナー時の同定は、短時間で、一部を除いて陶眼のみで行い、さらに乾燥器が破損のままで顕微鏡の微調整も難しかったため、科名、属名を決めるのが精一ぱいで、種名決定にはかなり無理があった。
    7. 厳密には記載した和名の近緑という事になるものが数種あると思われる。



    <第1回サマーセミナー採取>

    昭和63年7月25〜29日

    1. ○アカヤマタケ
      kinoko01 ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
      アカヤマタケ属
      種名 Hygrocybe Conica
      2〜4cm。 はじめ円錐形でとがっていて、トンガリ帽子のようである。
      湿っている時粘性があり赤色、黄色、橙色で美しく、子供に人気がある。
      手を触れたり古くなると黒変する。
      ヒダ離生、淡黄色。
      長さ5〜10cm、太さ0.4〜1cm。
      黄色で、せんい状のたて線が見える。自然に黒変する。
      発生夏秋。林地や草地に単生したり群生する事もある。
      料理美しいので吸いものに適している。

    2. ▲キミズコケノハナ
      kinoko02 アカヤマタケ科 Hygrophoraceae
      アカヤマタケ属
      種名 Macrospora(Hongo)
      本郷次郎先生によって、同定されたキノコで、学名に本郷の名がついている。
      ミズコケの上に稀に生え、傘の直径4〜20mm。小型菌で、珍らしい菌とされている。
      別海研修所玄関そばのミズコケ上で多数発見した時は驚きであった。
      翌年からはその多数の菌を見る事ができなくなった。

    3. ○カブベニチャ
      kinoko03 キシメジ科 Tricholomataceae
      モリノカレハタケ属
      種名 Collybia acervata
      2〜5cm、淡赤褐色。乾くと白っぽくなる。
      ヒダ白→淡い肉色。やや密。
      3〜10cm、中空、赤褐色。
      発生夏秋。針葉樹林の倒れ木や切株上。

    4. ○モリノカレハタケ
      kinoko04 キシメジ科 Tricholomataceae
      モリノカレハタケ属
      種名 Collybiadyophila
      1〜4cm。淡黄土色、クリーム色。
      ヒダ白から黄色。上生又は離生。幅狭く密。肉薄い。
      傘と同色。中空、茎持ってみるとポキンと折れる。
      発生林の中や落葉の上。

    5. ○ナラタケ(ボリボリ)
      kinoko05 キシメジ科 Tricholomataceae
      ナラタケ属
      種名 Armillariella mellea
      4〜9cm。淡黄褐色で中央部は暗色のりんぴが密生し、周辺は放射状の条線がある。
      ヒダはじめ白色後、淡褐色のシミが出ることもある。垂生。
      長さ4〜10cm。下半部は黒くなる事が多い。ツバは硬質。
      発生針葉樹・広葉樹−枯れ幹、立木地上に発生。

      ○ナラタケモドキ
      ツバのないものをナラタケモドキという。
      料理くせがないので和風、洋風いずれにもあう。

    6. ▲ハリガネオチバタケ
      kinoko06 キシメジ科 Tricholomataceae
      ホウライタケ属
      種名 Marasmius siccus
      1〜2cm。肉は極めて薄い。鐘形のものも、まんじゅう形のものもある。
      黄土色、挽褐色、淡紅色、淡紫紅色といろいろある。
      ヒダ白。疎で直生か離生。
      長さ4〜7cm、太さ1mm。黒褐色。茎が針金のように細く長い。
      発生広葉樹の落葉の上に発生する。

    7. ▲オオホウライタケ
      kinoko07 キシメジ科 Tricholomataceae
      ホウライタケ属
      種名 Marasmius maximus
      3〜10cm。淡黄色〜淡黄褐色で中央部は褐色。放射状の溝線がある。
      うすく皮質。
      ヒダ幅が広く疎。
      長さ5〜9cm。強じんである。
      発生コナラ林、つもった落葉上。
      備考学名のmaximusも最大で和名のオオホウライと共通している。

    8. ◇ツブカラカサタケ
      kinoko08 ハラタケ科 Agaricaceae
      ハラタケ属
      種名 Leucocoprinus bresadolae
      5〜10cm卵形。まんじゅう形から中高平となる。
      傘の表面は白地に淡褐色、暗褐粒状の鱗片におおわれる。
      色が中央は密、周辺にくるとまばらである。
      周辺に放射状の長い溝線がある(やや不明瞭)。
      白。傷つくと赤変。
      ヒダ隔生。白→淡クリーム色となる。密。
      5〜13cm、太さ1〜3cm。根元ふくらむ(紡錘形)
      中空ツバ−上:粉状、下:鱗片
      はじめ白色。手でさわると赤変。ついには帯紫暗褐色となる。
      発生夏秋。林内切り株に群生。

    9. ▲ヒカゲタケ
      kinoko09 ヒトヨタケ科 Coprinaceae
      ヒカゲタケ属
      種名 Panaeolus
      1〜3cm小形。鐘形で暗灰色中凸のものもある。
      乾くと、淡灰色、中央は黄土褐色。
      縁の方はヒダの端より突出し、細かく裂けて鋸の歯状となる(フリンジ)これが特徽である。
      ヒダ直生−やや密・やや疎
      灰色、黒色、白くふちどり。
      長さ5〜15cm、太さ1.5〜3.5mm。中空、暗灰色。上部淡色微粉あり。
      発生春〜秋。牛馬の糞、肥えた地上。

    10. *センボンイチメガサ
      kinoko10 モエギタケ科 Strophariaceae
      センボンイチイガサ属
      種名 Kuehneromyces mutabilis
      3〜5cm。はじめ半球形。後、平に開く。
      湿っている時栗褐色、乾くと淡色。殆ど粘性はない。
      ヒダ直生、やや垂生、栗褐色。
      長さ5cm内外、栗褐色。上部にツバ。
      細かい顕著なささくれ状の鱗片あり。
      似た毒菌×× ドクアジロガサに似るので注意
      発生夏秋。枯幹、切り株にたくさんかたまって生える(叢生:そうせい)。

    11. ○サケツバタケ
      kinoko11 モエギタケ科 Strophariaceae
      モエギタケ属
      種名 Stropharia rugosoannulata
      7〜15cm。まんじゅう形から開いて平となる。
      湿っている時、わずかに粘性あり。赤褐色、暗褐色。
      ヒダ白。後、黒紫色。
      長さ10〜15cm白色。歯車状に裂ける独特のツバがある。
      発生春〜秋。道端、畑地、牛馬の糞上に発生する。
      料理あっさりした風味で酢の物、鍋物に合う。

    12. ×クロトマヤタケ
      kinoko12 フウセンタケ科 Cortinariaceae
      アセタケ属
      種名 Inocybe lacera
      1〜4cm円錐。まんじゅう形から平らに開く。
      帯紫灰褐色、周辺せんい状、中央は、ささくれ状。 鱗片が密につく。
      ヒダやや疎、直生、上生、白→紫灰色→汚褐色。
      長さ2〜6cm、太さ2〜5mm。根元ややふくらむ。
      発生夏秋。砂地。松林に群生。
      毒性ムスカリンを含み誤って食べると、多量の汗をかき、呼吸困難。脈の乱れか、下痢が起る。

    13. ▲ヤブレベニタケ
      kinoko13 ベニタケ科 Russulaceae
      ベニタケ属
      種名 Russula lepida
      5〜11cm。まんじゅう形から平に開き、中央はややくぼむ。
      表面は血赤色〜ピンク色で、割れ目がある事もある。
      堅く白色。味は無味か少し辛い。
      ヒダ直生、クリーム色。傘のふちに近い部分は、赤くふちどられる。
      長さ3〜9cm、太さ1〜25mm。白色又は淡紅色。
      備考図鑑によって食用としてあるが食べてみるとまずい。

    14. △クサハツ
      kinoko14 ベニタケ科 Russulaceae
      ベニタケ属
      種名 Russula foetens
      10cm内外。開いてろうと状となる。汚黄色又は汚黄土褐色。
      周辺顕著な放射状溝がある。 表皮は、はぎとりにくい。
      ヒダ白。汚褐色のシミや水滴を出す事がある。
      太く、ほぼ中空。全体に悪臭あり。
      発生夏秋、林内、地上。
      呈色反応硫酸第一鉄10%水溶液を1滴落すとピンク色となる。

    15. ○カワリハツ
      kinoko15 ベニタケ科 Russulaceae
      ベニタケ属
      種名 Russula cyanoxantha
      5〜15cm。丸山形から平に開き中央はややくぼむ。
      表面粘性あり紫色、スミレ色、こい緑色等変化に富む。
      ち密、厚い。もろく、におい殆どない。
      ヒダ直生、やや密。小ヒダがある。
      長さ4〜8cm、太さ2〜3cm。白色時に赤色をおび、中実。
      発生ミズナラ林やトドマツ林等の林地上に単生〜群生する。
      呈色反応硫酸第一鉄10%水溶液一滴落すと、着色しないがわずかに黄緑色となる。
      料理味噌汁

    16. ○ヒイロガサ
      kinoko16 ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
      アカヤマタケ属
      種名 Hygrocybe punicea
      4〜7cm血赤色。老成(年をとったもの)したものは縁部が不規則に波打ち、又裂ける事がある。
      ヒダ疎。上生、淡黄色又は赤味を帯びる。脈で連絡している。
      長さ6〜12cm。中空、往々扁圧される。橙黄色の地に赤色のせんい紋が出る。
      発生夏秋。草地、林内、地上発生。
      料理真赤なキノコは毒といういい伝えがあるがまっ赤なうそで、豆腐の味噌汁は乙な味がする。

    17. ▲ベニヤマタケ
      kinoko17 ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
      アカヤマタケ属
      種名 Hygrocybe coccinea
      2〜5cm。血赤色後、あせてにぶい黄赤色となる。
      ヒダ黄橙色。傘の肉に近い部分は赤色を帯びる。
      直生、上生。しばしば垂生状となる。
      長さ2.5〜6cm、太さ5〜13mm。傘と同色に扁平。
      発生夏〜秋。林地や草地に群生する。

    18. ○シロクモギタケ
      kinoko18 キシメジ科 Tricholomataceae
      シロクモギタケ属
      種名 Hypsizigus marmoreus
      4.5〜15cm。帯褐クリーム色。周辺淡色。
      往々不明瞭な班紋をあらわし、亀裂を生じる事もある。
      厚く、ち密。
      ヒダ白色。幅広く茎に失はず状に上生。
      長さ3〜10cm、太さ1〜2cm。傘と同色。
      発生広葉樹、特にニレ類枯れ木又は生木にかたまって生える。
      料理和風料理によく合う。(和え物は合わない)

    19. ○キツネタケ
      kinoko19 キシメジ科 Tricholomateceae
      キツネタケ属
      種名 Laccaria laccata
      1.5〜3cm。まんじゅう形から開いて平となる。中央がへそ状にくぼむ。
      表面は肉色又は淡紅褐色。中央部細かなりんぴをつける。
      周辺は波状に屈曲し、条溝がある。
      薄く傘と同色。
      ヒダ疎、上生。肉色。
      3〜5cm、太さ、2〜3mm。中空、せんい質、強じん。
      発生夏秋。林内、庭園、路傍、草地などに群生〜散生する。

    20. ×カキシメジ
      kinoko20 キシメジ科 Tricholomataceae
      キシメジ属
      種名 Tricholma ustale
      3〜10cmまんじゅう形。開いて平、やや中高。
      表面は粘性があり、暗赤褐色〜栗褐色で、縁部ははじめ内側に巻く。
      ヒダ湾生。白色→褐色のシミができる。
      長さ2.5〜6cm、太さ0.8〜1.5cm。根元ややふくらむ。
      発生シラカンバ、ナラ類、ブナなどの広葉樹林、地上に単生、群生。
      毒性腹痛、下痢をおこす。

    21. ▲チシオタケ
      kinoko21 キシメジ科 Tricholomataceae
      クヌギタケ属
      種名 Mycena haematopoda
      1〜3.5cm鐘形。表面は赤褐色。
      周辺に溝線あり。縁には鋸歯状のフリンジがある。
      ヒダやや垂生状に直生する。
      長さ9〜11cm、太さ0.2〜0.3cm。
      かさと同色で傷つくと暗血紅色の液がにじみ出る。
      発生夏秋。広葉樹の切り株や倒木に発生。

    22. ○コザラミノシメジ
      kinoko22 キシメジ科 Tricholomataceae
      ザラミノシメジ属
      種名 Melanoleuca melaleuca
      5〜7cm。まんじゅう形から中高平となる。
      帯黄灰褐色。肉うすい。
      ヒダ湾入上生。白色密。
      5〜8cm、太さ7〜9mm。根元はふくらむ。
      せんい状条線がある。
      料理食用となっているが、食べた事なく不明。

    23. ×オオキヌハダトマヤタケ
      kinoko23 フウセンタケ科 Cortinariaceae
      アセタケ属
      種名 Inocybe fastigita
      2〜7cm。円錐形のち中凸の平となる。
      黄土褐色せんい状である。
      ヒダ黄白色後、赤褐色。
      黄色。せんい状。
      発生夏秋。林内、ブナ科の樹下に単生。
      毒性ムスカリン。汗が多量に出て呼吸困難におちいる。

    24. ×シロトマヤタケ
      kinoko24 フウセンタケ科 Cortinariaceae
      アセタケ属
      種名 Inocybe geophyla
      1〜2cm。全体が白色。絹状のツヤがある。
      初め円錐形。平に開くが、中央は山形にもり上る。
      ヒダ上生、離生。黄土色→粘土褐色。
      長さ2.5〜5cm、太さ2〜4mm。根元は、わずかにふくらむ。
      発生夏秋。針葉・広葉樹林、地上。
      毒性オオキヌハダトマヤタケに同じ。

    25. ▲ドクベニタケ
      kinoko25 ベニタケ科 Russulaceae
      ベニタケ属
      種名 Russula emetica
      3〜10cm。まんじゅう形から平に開き、中央がややくぼむ。
      鮮紅色であるが、雨にあうと色があせやすい。条線あり。
      ヒダ離生、白。密又はやや疎。互いに脈で連絡。
      長さ5.5〜9cm、太さ10〜15mm、白色。しわ状のたて線あり。
      思い出菌学会の採取研修会に出席して何も判らない私に学名を親切に教えて下さったのが大谷吉雄博士で、初めて覚えた学名がこのルスラーエメチカである。

    26. ○シロハツ
      kinoko26 ベニタケ科 Russulaceae
      種名 Rdssula delica
      7〜14cm。成長したものは、殆どろうと状となる。
      白色後、汚黄色又は黄土色又は黄褐色のものもある。
      かたくしまっていて白色。殆ど無味であるが、後味からいものあり。
      ヒダ垂生で密。白色茎の近く青色。
      太く短い白色。
      発生夏秋、林内、地上。
      料理口当りがよくない。吸い物や鍋物のだしにする程度。


      多孔菌科

      不勉強で勉強を始めたばかり。学名は記入できません。

    27. ○マスタケ
      kinoko27 半円形か扇形。ヘラ形で重なり合って木についている。
      色は朱紅色か朱黄色。年をとったものは、淡く白っぽくなる。
      厚く、鮭の肉のような色。
      管孔淡黄褐色。孔口は円形が多い。
      殆どない。稀にあってもごく短い。
      発生夏秋。広葉樹・針葉樹の枯れ幹、切り株、生木に出る
      料理若い中は食べれる事になっているが、とても奨められない。

      ○アイカワタケ
      マスタケの姉妹種で、鮮黄色で赤味の少ないものをアイカワタケという

    28. ★カイガラタケ
      kinoko28 半円形。貝殺の形をしている。
      傘の表面に粗い毛がびっしり生えている。
      色は黄白色、灰白色、暗褐色で、幅が狭く淡い色の環紋が見える。
      薄く厚さ1〜2mm位い。白で皮質。
      ヒダ傘の裏は管孔でなくヒダで、放射状にヒダが並んでいる。
      密で白。黄白色又は淡ねずみ色。
      発生発生/針葉樹・広葉樹−枯木に発生。材を白くくさらせる。
      薬用制ガン剤。かんなやのみでうすくけずって、土びんでせんじて飲む。

    29. ★コフキサルノコシカケ
      kinoko29 特徴傘の表面が灰色、灰褐色で扁平まれに蹄形。
      ココアの様に褐色の粉をふいたような菌で、黒いでこぼこの環紋がある。
      かさの上面は堅い殻皮をかむる。ココアのような粉は胞子である。
      傘の下面は、生育している時は白色〜黄白色で摩擦すると暗褐色に変わる。
      管孔多層。
      発生広葉樹類の樹幹に生える。
      薬用制ガン作用がある。

    30. ▲アシグロタケ
      kinoko30 5〜16cm、厚さ1〜5mm。
      形は、円形や腎臓形で切れこみも深く、傘のまわりは波形に屈曲してゆがんでいるものが多い。
      色は黄褐色や栗褐色をしている。
      白く堅い。柔かい丈夫な皮質である。
      長さ1〜5cm、太さ0.3〜1cm。
      側生で傘の中心からそれてついている。黒色。
      管孔白。孔口丸く細い。
      発生夏秋。広葉樹、枯木上。
      料理うどんやそばのだしをとるのに適している。

    31. ★チャカイガラタケ
      kinoko31 半円形。ふちにでこぼこがあり、不正半円形(いびつの半円形)である。
      大きさ2〜8cm位。暗紫褐色のうず巻のような模様と、放射状のしわがある。
      ふちはうすい。時に銹褐色の粉をつけている。
      傘は常に屋根がわらのように重なって生える。
      灰白色。
      ヒダ灰白色から灰褐色となり後にはもっと黒っぽくなる。
      発生サクラやハンノキの枯れ木に生じる。
      薬用制ガン剤としてせんじて利用。

    32. ☆アオゾメタケ
      kinoko32 多孔菌科
      オシロイタケ属
      半円形、丸山形、幅1〜6cm、厚さ0.5〜2cm。
      表面微毛あり。白→汚黄褐色となる。
      白く柔かい肉質。乾くともろくなる。
      管孔長さ2〜10mm。白から次第に青味を帯びる。
      孔口1mmに3・4ヶ。
      発生針葉樹、広葉樹、腐朽菌。

    33. ☆オシロイタケ
      kinoko33 多孔菌科
      オシロイタケ属
      半円形〜丸山形。幅2〜8cm、厚さ0.5〜2.5cm。
      表面は白から黄色となり、毛も環紋もない。
      柔軟。乾けばもろくなる。
      管孔長さ0.5〜1.5cm。孔口は微小。
      孔口円形もしくは不正円形。1mmに5〜6ヶ。
      発生針葉樹・広葉樹の褐色腐朽菌。

    34. ☆ホウロクタケ
      kinoko34 多孔菌科
      ホウロクタケ属
      ややひづめ形、コルク色でコルク質、浅い環溝がある。
      管孔長さ3〜10cm、孔口は1mmに1〜2ヶ。
      時に迷路状のものもある。
      孔口円形。
      発生広葉樹の褐色腐朽菌。



      <第3回サマーセミナー採取>

      平成2年7月24〜25日

    35. ○オトメノカサ
      kinoko35 ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
      オトメノカサ属
      種名 Camarophyllus vigineus
      2〜5cm。全体白色、まんじゅう形。中央がもり上る。
      ヒダ垂生。疎(あらい)互いに腕状のしわがある。
      長さ3〜4cm、太さ3〜7mm。根元に向って細まる。
      発生林内、草原。
      料理和風、洋風、中華料理にも合う。
      備考スライドは黄色っぼく見えるが、実際は白色である。

    36. ○サクラシメジ
      kinoko36 ヌメリガサ科 Hygrophoraceae
      種名 Hygrophorus russula
      5〜12cm。初めまんじゅう形から中高平に開く。
      暗赤色〜ぶどう酒色。周辺は淡色。
      白〜淡紅色。暗赤色のシミ。
      ヒダ密。白色、暗赤色のシミがでやすい。
      傘と同色。根元やや細い。長さ5〜10cm。
      料理コクがあり、きのこ飯に合う。

      ○アカヤマタケ

    37. △ヒナノヒガサ
      kinoko37 キシメジ科 Tricholomataceae
      ダイダイサカズキタケ属
      種名 Gerronema fibula
      0.5〜1cm。鐘形、まんじゅう形で、中央はへそ状にくぼみむものもある。橙黄色。
      ヒダ長く垂生し、白色で疎。
      長さ1.5〜3cm、太さ1mm。管状、橙黄色。
      ルーペで見ると微細な毛密生。
      発生コケ類の間に群生。

    38. ×サマツモドキ
      kinoko38 キシメジ科 Tricholomataceae
      サマツモドキ属
      種名 Tricholomopsis rutilans
      4〜20cm。丸山形から中央が高く平らに開く。
      黄色の地に暗い赤褐色の細かいささくれをびっしりつけている。
      黄色で厚い。
      ヒダ密で黄色。直生か湾生。
      長さ6〜20cm、太さ1〜3cm。
      下部が太まるもの、上下同大のものがある。
      茎の上が黄色で下半分は赤褐色をしている。
      発生針葉樹、切株、倒木、朽木上。群生か単生。
      毒性下痢、腹痛を起す。

    39. ▲ヒメカバイロタケ
      kinoko39 キシメジ科 Tricholomataceae
      ヒメカバイロタケ属
      種名 Xeromphalina Campanella
      0.8〜2cm。鐘形〜まんじゅう形で、中心部に浅いくぼみができる。橙黄色。
      ヒダ垂生し、やや疎(あらい)黄色味を帯びる。
      1〜3cm、太さ0.05〜0.2cm。
      上部−黄色、下部−褐色。中空。
      発生夏秋。コケにおおわれた針葉樹の倒木や切株上。多数群生。

    40. ○カヤタケ
      kinoko40 キシメジ科 Tricholomataceae
      カヤタケ属
      種名 Clitocybe gibba
      4〜8cm。じょうご形、淡褐色、淡赤褐色。
      中央に細かい鱗片をつける。
      ヒダ密で幅せまく、白色。茎に垂生する。
      長さ4〜8cm、太さ0.5〜0.8cm。
      傘の色より淡色。ツバもツボもない。
      発生広葉・針葉を問わず林内、地上や落葉、朽木上。
      料理ライスカレーの実。鍋料理、焼めし。

    41. ▲ウマノケタケ
      kinoko41 キシメジ科 Tricholomataceae
      ホウライタケ属
      種名 Marasmius crinisequi
      0.6〜0.7cm。はじめほぼ白色→黄褐色となり、放射状の溝線がある。
      ヒダ数少く(7〜8)傘より淡い。
      長さ1〜10cm。黒で髪の毛状。
      発生夏秋。枝の上に根状菌糸束を多数からませて、その上にきのこを作る。
      備考スライドは拡大しているので、茎が針金状に見えるが実際には髪の毛状である。

    42. ▲モリノニオイシメジ
      kinoko42 キシメジ科 Tricholomataceae
      ユキワリ属
      種名 Calocybe leucocephala
      2.5〜4cm。中高まんじゅう形。
      ヒダ上生〜ほぼ離生。密。
      4〜8.5cm、太さ6〜7mm。
      根元近くで紡錘形にふくらみ、下部は根状に細くなる。
      発生林内の動物の放尿後に生えるものでないかといわれている。

    43. △センボンクズタケ
      kinoko43 ヒトヨタケ科 Coprinaceae
      ナヨタケ属
      種名 Psathyrella multissima
      2〜5cm。円錐状鐘形で、湿っている時こげ茶色、乾くと淡赤黄色。こわれ易くもろい。
      ヒダ密。暗紫色、ヒトヨタケ科だがナヨタケ属の菌なので、液化はしない。
      長さ10〜17cm、太さは上下同大。
      白で光沢があり、ツバはない。
      発生秋。林内、朽ち木上に沢山かたまって生える。
      備考本菌は珍らしく、同定者が外国人でなく学名にImai Hongoの名がついている。

    44. △ナヨタケ
      kinoko44 ヒトヨタケ科 Coprinaceae
      ナヨタケ属
      種名 Psathyrella gracilis
      1.5〜2.5cm。湿っている時、灰褐色。
      乾くと淡紅白〜殆ど白色となる。表面は無毛である。
      ヒダ黒褐色で疎。ふちが淡い。もも色となるのが特色。
      長さ7〜9cm。白色でもろい。(傘も肉も全体がもろい)
      茎部(根元)は白毛がある。
      胞子紋黒。
      発生林内の落枝、落葉に発生。

    45. ○ムラサキフウセンタケ
      kinoko45 フウセンタケ科 Cortinariaceae
      フウセンタケ属
      種名 Cortinarius Violaceus
      5〜12cm。半球形→まんじゅう形→平に開く。
      暗紫色で微毛をつけ、のち細かなささくれとなる。
      青紫色、厚い。
      ヒダ直生〜上生し、はじめ暗紫色→さび褐色となる。
      長さ6〜12cm、太さ1〜2.5cm。
      下部はふくらむ。暗紫色。中実。
      発生広葉樹林。
      料理筆者食べた事なく不明。

    46. △ケシロハツ
      kinoko46 ベニタケ科 Russulaceae
      チチタケ属
      種名 Lactarius vellereus
      6〜12cm。成長するとろうと状となる。
      微毛におおわれる。縁は内側に巻く。
      白色、ビロード状。灰色か黄色の斑点ができ易い。
      白で傷をつけると、黄色となる。乳液は白で非常に辛い。
      ヒダ直生状に垂生、あらく白から黄色。
      傷つけると褐色となる。
      長さ3〜6cm、太さ2〜4cm。上下同幅。
      白色→黄→褐色。中実。
      発生夏秋。種々の森林地上。単生、群生する。

    47. ○ハンノキイグチ
      kinoko47 イグチ科 Boletaceae
      ハンノキイグチ属
      種名 Gyrodon lividus
      4〜14cm。丸山形から平に開く。淡褐色。
      ややビロード状。湿った時、粘性がある。
      白色。傷つけると青変する。柔らかい。
      管孔長く垂生する(大切な特徴)。
      はじめ鮮黄色のち汚黄色か、淡黄土褐色。
      孔口大形。傷つくとすぐ青変する。
      かさと同色。時に中心をそれて偏ってつく事あり。
      発生ハンノキ類の樹下。

    48. ○チャナメツムタケ
      kinoko48 モエギタケ科 Strophariaceae
      スギタケ属
      種名 Pholiota lubrica
      4〜10cm。丸山形から開いて扁平となる。
      表面は粘性(ねばり)がある。
      色は中央がレンガ色、傘のまわりは淡い色をしている。
      白色でやや厚く、味はない。
      ヒダ密。初め淡い黄土色のち粘土褐色(さび褐色)となる。
      直生か直生状垂生する。
      長さ5〜10cm位、太さ5〜10mm位。
      上方やや細まるか、上下同大。茎部少しふくらむ。下部ささくれがある。
      中実。根に白い毛が生えている。
      発生夏秋。針葉樹の朽木上に群生。
      料理うまいキノコで豆腐汁、すまし汁、鍋物、キノコ飯にあう。

    49. ▲シロスズメノワン
      kinoko49 ピロネマキン科 Pyronemataceae
      シロスズメノワン属
      種名 Humaria hemispharica
      形状わん形で柄がなくわん(椀)の径は1〜3cm。
      わんの内側は白色で、わんの縁及外側は褐色の毛がある。
      発生林内地上。くされのひどい倒木上。

    50. ☆カバアナタケ
      kinoko50 多孔菌科
      カバノキ類の立ち木の幹に菌核の塊となって生じる。
      5〜50cm。はじめ黄褐色から黒色となる。
      ひどいでこぼこになる。(亀裂ができる)
      黄褐色。石炭のようにかたい。
      子実体完全な背着性で樹皮下に平たくひろがり、茶褐色。
      管孔長さ2〜8mm。孔口は1mm間に3〜5ヶ。
      心材を上下の方向に長い距離白く、くさらせる。

    51. ☆ヤニタケ
      kinoko51 多孔菌科
      半円形、幅5〜20cm、薄さ1〜2cm。
      多数重なり合ってつく。表面は栗褐色〜黒褐色で、細かい毛を密生。不明瞭な環紋。
      初め柔軟な肉質だが乾けばコルク質となる。
      黄色〜汚黄褐色。
      管孔長さ1〜8mm。孔口/円形〜角形。1mm間に4〜6ヶ。
      発生夏秋。シナノキ、カエデ等の広葉樹の幹や切り株、倒れ木上に群生。
      材 の白ぐされを起す。

    52. ★カワラタケ
      kinoko52 多孔菌科
      薄く、丈夫な革質で、半円形。
      2〜5cm×2〜7cm、厚さ1〜3cm。
      色は灰色に沢山のせまい白、黄褐色、赤、黒、緑色などの環紋がある。短い毛も生えている。
      白色。せんい質。厚さ1mm以下。
      管孔長さ1〜2cm。
      孔口白色又は淡黄色で、円形もあれば多角形もある。
      1mm間に3〜5ヶ。材の白ぐされを起す。
      薬用制ガン剤として、PSKクレスチンは、本菌を原料として抽出したものと聞いている。
      ガンの治療又は予防のためせんじて飲む人が筆者の知人にも多い。

    53. △チシオハツ
      kinoko53 ベニタケ科 Russulaceae
      ベニタケ属
      種名 Russula sanguinea
      4〜10cm。血紅色で傘のまわりに条線はなく、表皮ははがれにくい。
      白。ち密。辛味あり。
      ヒダ密。幅狭く白→クリーム色。
      ピンク色。
      発生夏秋。トドマツなど針葉樹林地上に散生、群生する。



  7. あとがき
  8.  このレポートを作り上げるため筆者のスライドだけでは不足なので、北海道キノコ会会長宍戸光雄先生のご協力をいただき、同会長には夕張から別海フィールドまで車を走らせ、現地での撮影をしていただき又愛蔵のスライドを沢山お借りしました。
     又宍戸会長と同じく一流の学者と、山に同行して研究を深め、キノコ研究の実力者として研究仲間で有名なキノコ研究家大崎実氏(苫小牧市)のスライドも拝借しました。
     ここでお二人の御厚意に心から感謝しお礼申し上げます。


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