創大付属自然植物園の開設へ
霧島で本格的な植生調査
=鹿児島・九州研修道場=
<聖教新聞 1989年10月12日> より引用 (写真を含む)

創価大学付属自然植物園の開設が予定されている鹿児島県霧島の九州研修道場内(霧島フィールド)で9日、同植物園準備委員会による第1回の本格的な植生調査が行われた。
これには、植物学者の初島住彦鹿児島大学名誉教授、植物研究家の杉本正流氏ら専門家を招き、準備委員会委員長の土井健司創価大学教授、鈴木利博創価高校副校長、島田勉準備委員、地元の植物研究グループなどが参加した。
霧島フィールドは、標高750mから1,100mにかけて細長く伸びる植生地帯。
イヌガシ、ヒメシャラ等の木々が生い茂り、野鳥やシカ、イノシシ、アナグマなどの野生動物も多数生息している。
今回の調査は、フィールド内の植生の特徴、標高差と植生の関係、分布する植物のリストアップを主眼に実施。
その結果、アキノキリンソウ、ハナヅル、アケボノソウ等、秋を彩る草花をはじめ、約500種の植物が確認された。
また、フィールドの境界となる石坂川の上流では、霧島では初めてといわれるバイカツツジが見つかり、大きな成果に。
初島名誉教授は「川の流域を除き全体として、キノコ・シダ類の少ない乾燥性の植生地帯だが、水辺、特に滝の周囲には学術的にも非情に興味深い植生状況が見られる」と語っており、今後の調査への新たな展望を広げた。
準備委員会では、春にも植生調査を行い、開設準備を進めていくことにしている。
