(よそお)いも新(あら)
別海 北海道研修道場

世界が見守る「自然の宝庫」は
世界に誇(ほこ)る「常楽の園(その)」に


<聖教新聞 1993年7月29日> より引用 (地図・写真を含む)


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地図
 世界に誇る「大自然の宝処」が、世界一の「常楽の園」に―― 貴重な動植物の楽園として知られる「北海道研修道場」(別海町尾岱沼<おだいとう>)は、昭和48年の開所以来、北海広布の人材錬磨の道場として数多くの人材を輩出してきた。 このほど整備が進んで、本館をはじめとする主だった施設が完成。 今後、各種研修会が本格的にスタートする同道場の新装なった姿と豊かな自然を紹介する。


調和を優先した各施設―― はぐくむ“生命に尽(つ)くす心”

記念撮影
みなさん、ぜひ一度、おいでくださーい――郷土の誇り・研修道場の本館前で記念のカメラに納まる道東圏の代表(25日)
 正面入り口のSGIゲートを入ると、左右に原生の広葉樹と、トドマツの林が続く。 歩くこと10分。「黎明(れいめい)の橋」からは、一気に視界が開け、橋の両側には湿原が大きく広がっている。
 遠く続く湿原には、小さく白いヒメワタスゲやサギスゲの群落が風にそよぎ、ノハナショウブが艶(つや)やかな紫の花をつけている。
 この橋を渡って更に5分。 整備された池田記念広場の向こうに、ようやく本館が見えてくる。 深緑の森に溶け込むモスグリーンの屋根。
 幾何学的な窓は、雄大な大自然と見事なコントラストを描いている――。
 この本館も、木々の緑に包まれており、大自然の生命の息吹を肌で感じながら、研修を行うことができる。
 また、野外研修広場の整備も完了し、澄み切った青空のもと、友との語らいをはずませることも。
 「広宣流布は北海道から」―― “生命のオアシス”であるこの仏法と文化の宝城から、人材が大きく飛翔(ひしょう)していくことであろう。

黎明の鐘
21世紀まであと何日――生命の世紀への期待の時を刻む黎明の鐘。開館式の4日には、遠く雄大な知床の峰々もその姿を現した
月光の橋
湿原に架かる木橋は湿原の植物の観察に最適(「月光の橋」)
キタキツネ
敷地内にキタキツネの巣穴があり、毎年のようにかわいらしい子ギツネの遊ぶ姿が見られる

広大な敷地に 350種の植物、80種の鳥類

湿原
道場内には、貴重な“生命のゆりかご”といわれる広大な「湿原」が保護されている
 北海道研修道場は、約200万m2(約60万坪)の広大な敷地「SGI別海フィールド」を有している。
 ここは、知床半島と根室半島を結ぶ海岸線のほぼ中間に位置し、しかも、野付半島(道立自然公園)に抱かれた地域で、優れた自然環境に恵まれている。
 同フィールドの北側の境(さかい)には「当幌川(とうほろがわ)」が流れ、そのたたずまいは、太古の雰囲気を漂わせている。
 フィールドは、ミズナラ、カシワ、ヒロハノキハダなどの落葉広葉樹の「自然林」と、学術的に貴重とされる「湿原」が広がり、敷地内で観察できる植物は350種を数える。 また、エゾシカ、キタキツネ、シマリス、エゾモモンガをはじめとする動物がすんでおり、ツミ、エゾライチョウなど四季を通じて80種以上の鳥類も確認されている。
 1987年8月、創価学園合同会議の席上、研修道場に創価大学付属自然植物園、創価学園付属野鳥研究所を設置する構想が発表されて以来、環境教育、学術研究等への活用に期待が寄せられている。
 これまで、植生、野鳥、菌類などの学術調査が実施されており、フィールドの特徴やその価値が徐々に明らかにされている。
 また、創価学園のサマーセミナーが4回にわたって行われ、都会育ちの生徒が大自然の“教室”で貴重な思い出を刻んでいる。

シジュウカラ
子育てに励む「シジュウカラ」
ノビタキ
こずえでさえずる「ノビタキ」
カワセミ
空飛ぶ宝石「カワセミ」
ツツドリ
珍しい「ツツドリ」の赤色型
エゾスカシユリ
エゾスカシユリ
カラマツソウ
カラマツソウ
カキツバタ
カキツバタ
エゾカンゾウ
エゾカンゾウ
コタヌキモ
コタヌキモ
ヒメワタスゲ
ヒメワタスゲ
マイヅルソウ
マイヅルソウ
ハクサンチドリ
ハクサンチドリ


期待しています!

貴重な湿原を永遠に

北海道大学名誉教授 牛沢 信人さん

 湿原は、希少な動植物の生息地として貴重であるだけではなく、存在そのものが貴重なのです。
 湿原の保護には、将来の遺伝子資源の確保という重要な意義があります。
 しかし、湿原は極めて傷つきやすいものです。 今、どこの湿原も開発によって乾燥、汚染、景観の損傷などのダメージを加えられつつあります。
 北海道研修道場は、このように大切な湿原とともに、原生林に近い自然林を有しています。 これらの大自然を手つかずのままで、後世に残すために、私も協力を惜しみません。


植樹で多様な鳥類相へ

日本野鳥の会北海道ブロック協議会事務局長 三浦 二郎さん

タンチョウ
道場の前は日本有数の渡り鳥の中継地・野付湾。この季節には、タンチョウの親子が仲良くついばむ姿も
 北海道研修道場の付近の野付湾は、夏はタンチョウの繁殖地であり、秋と冬はオオハクチョウやカモ類、そしてシギ、チドリ類の渡来地です。 その水鳥類の生息地に隣接する研修道場は、水鳥類の直接の飛来は少なくても、陸鳥類の豊かな生息地であり、夏鳥たちの楽園です。
 今、研修道場では、ミズナラを主とした広葉樹林の中に、せっせと植樹を進めています。
 これが生長して針広混交林として育ったならば、もっとバラエティー豊かな鳥類相になるだろうと期待されます。

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