道学術部で第8回夏期講座

「生命の世紀を開こう!」をテーマに


<聖教新聞 2001年8月24日 北海道版> より引用 (一部)

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 道学術部(勝本幸男部長)の第8回夏期大学講座が19日、札幌文化会館で開催された。
 今回は、「生命の世紀を開こう!」をテーマに、4講座を開講。 全道から多くの友が受講し、“学びの汗”を流した。
 ここでは、「北海道研修道場の自然に学ぶ」、「IT(情報技術)時代の家庭教育」の2講座の要旨を紹介する。

<「IT(情報技術)時代の家庭教育」の要旨は省略>



北海道研修道場の自然に学ぶ

北海道大学名誉教授 牛沢信人


多種類の生物育(はぐく)む湿原の良さは重要

 以前、湿原は農業生産という見地から見て不都合な存在として扱われ、乾燥化されたりしてきました。
 しかし、近年になって、湿原の持つ意味、その良さが認識され、その保護が叫ばれるようになりました。
 湿原の良さとは、その包容力ある茫洋(ぼうよう)・広大な景観、多種類な生物を育(はぐく)むところの深さ、汚染環境の浄化作用、気候の緩和(かんわ)作用等があげられます。
 さらに、希少動物の繁殖地としてのみならず、鳥類の渡(わた)りの中継地・繁殖地としても欠かせません。
 例えばタンチョウは、湿地でなければ子育てはできません。 狐(きつね)のような捕食者がいるからです。 最大のフクロウであるシマフクロウも湿地帯の小動物や魚をエサにして生存しています。
 また湿地帯は、しばしば人の顔にたとえられることがあります。 それは、大事な場所なのに、非常に抵抗力が弱いということです。 だから、湿地帯の保全に力を入れるようになっても、その劣化(乾燥・富栄養化等)を防ぐのは容易ではありません。
 池田名誉会長は、このような湿地帯の自然の重要さについて、早くから着目し、北海道研修道場を自然観察の場とし、あわせて学術研究や学生教育の場にも活用しようという構想を具体化されました。
 こうした、池田名誉会長の奥深い自然観は、その「写真」と「詩」に“結晶”しているようです。 二度と繰り返しのきかない「瞬間」を写し出す名誉会長の「写真」は、ロバート・キャパの写真と同じように、「一期一会」であり、「依正不二」の心が伝わってきます。
 また、「詩」は名誉会長自ら「大自然は大詩人の“母”、詩は常に平和の行為」といっているように、大自然から得られる貴重な“上澄み”なのです。
 最後につけ加えねばならないのは、自然をかけがえのない貴重なものと考えるのは、人間の幸福こそ根本であると願った牧口初代会長以来、一貫した“創価の精神”であるということです。


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