はじめに

第1回国内サマーセミナーは、1988年(昭和63年)7月、
東京校と関西校の中学・高校生40名を対象に実施しました。
北海道・別海フィールド、九州・霧島フィールドでの4泊5日でスタートしました。
翌1989年の第2回からは、沖縄・八重山フィールドが加わりました。
さらに、1992年の第5回からは小学生の児童を対象に、2泊3日、各20名の規模で、
長野・霧ケ峰、神奈川・箱根、四国・庵治の3フィールドが加えられました。
こうして回を重ねるごとに広がりを増し、
最も多感な青少年期に豊かな大自然の中で伸び伸びと人間性を陶冶することの重要性を示す
国内サマーセミナーとして取り組まれるようになりました。
今回の報告では、別海フィールド6回、霧島フィールド8回、八重山フィールド7回、
そして霧ケ峰、箱根、庵治の各フィールドそれぞれ4回分をまとめることが出来ました。
感想文には、いたるところで、豊かな自然と人に接した時の無条件の感動が彼等の言葉でつづられていました。
準備委員会としてこれほどうれしいことはありません。
この国内サマーセミナーの実施にあたっては、
各フィールドの動物・植物等を専門とする講師の先生方をはじめ、
地元の守る会及び学会員の皆様、とりわけ、
創立者池田先生の細やかな配慮と温かな励ましを抜きにしては語れません。
第1回の別海・霧島両フィールドのサマーセミナーでは、
“大自然を教室にいきいき体験”、“動植物の宝庫で感動の5日間”、
“観察ノートや巣箱作りにも”などなど、
大きな見出しと生き生きと行動する参加生徒らの姿で聖教新聞紙上を埋め尽くしたものでした。
中でも、“地元の皆さん有り難う”との大見出しとともに感謝の集合写真が大きく掲載されました。
写真には、これからお世話になる地元の方々や、講師の先生方、
そして守る会の皆様と共に、向学の心輝く学園生らの誇らしい顔が並んでいます。
まとめ作業を進める中で私たちが強く感じたことは、以下の2点です。
第一に、これまで積み重ねてきた国内サマーセミナーでの生徒児童への啓発力の大きさ、
とりわけ人間性を培うことに大きな力となっていること。
第二に、「豊かな大自然のリズムを維持し増進することは、
人類繁栄への最大の鍵」(1978年11月、“環境問題は全人類的な課題”より)
との創立者池田先生の言及されたその具体化として、
各フィールドの五感を通して得た自然体験が生徒児童への自然環境の保護、
保全への意識啓発に大きな力となっていること。
21世紀の主役たるよりよい世界市民育成のためには、
人間性の陶冶をぬきには創価教育を語ることは出来ないことが良く認識できます。
創価学園が指定したいずれのフィールドも、
創価学園が目指す環境教育の具体化にとって大きな財産となっていることも確かです。
この報告書をまとめるにあたり、
創立者池田先生の数々のご配慮があっての実施であったことに心より感謝御礼を申し上げます。
別海、霧島、八重山そして霧ケ峰、箱根、庵治の各フィールドで、
長期間にわたりお力添えくださった講師の先生方をはじめ関係する皆様方に深く感謝申し上げます。
1999年11月18日
創価学園野鳥自然環境研究所準備委員会
委員長 松田 茂行
