INSTITUTE of NATURAL SCIENCE and EDUCATION in SOKA SCHOOL SYSTEM

野鳥・自然環境研究所報告

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第3巻第2号

2003年8月24日 発行




2003年度創価大学・創価学園別海フィールド総合調査を実施

―「ネット気象台」オープニング、「創価教育・自然環境セミナー」も開催―

関西創価中学校 研究員 久米 宗男


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 北海道・別海フィールドでの2003年度創価大学・創価学園別海フィールド総合調査が、7月26日(土)から28日(月)にかけて実施された。また、調査に合わせて、「ネット気象台」のオープニングセレモニー等も行われた。
 今回の調査には、山本英夫創価大学工学部長(同大学自然環境研究センター長)と押金健吾教授、島田勉財務部財務課長に加え、久米川宣一講師、勝浦雅士氏(同大学工学研究科大学院生)も初めて参加、創価学園野鳥・自然環境研究所の山本幸二郎副所長、久米宗男・栗林誠・村井麗香研究員、並びに動物写真家の福原幸昭氏(委嘱研究員)らとともに、調査を行った。

タンチョウ
 ○27日早朝に行った野鳥調査では、ハイタカをはじめ、アオサギ、トビ、ヤマシギ、オオジシギ、キジバト、アオバト、ハリオアマツバメ、アカゲラ、コゲラ、ノビタキ、アカハラ、ウグイス、エゾムシクイ、センダイムシクイ、コサメビタキ、ハシブトガラ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、アオジ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、スズメ、コムクドリ、ムクドリ、ハシブトガラスの計31種を確認した。また、フィールド周辺の野付半島、尾岱沼等で9羽のタンチョウの成鳥を、また、白鳥台では1羽の幼鳥を連れたつがいのタンチョウを観察した。
 今年は例年に比べ夏が遅いせいか、園内各所に植えてある桜の実がちょうど熟しており、それを食べるムクドリの群れやシマリスが多く目についた。また、月光の橋近くの湿原ではワタスゲを、牧口森林公園内でトビの巣を観察した。
シマリス ワタスゲ トビの巣

山本センター長挨拶
解説板の除幕
 ○27日午後からは、道東では初めての遠隔気象観測システムとなる「気象観測リモートモニタリングシステム」(ネット気象台)のオープニングセレモニーが行われた。はじめに、創価大学自然環境研究センターの山本センター長から、設置の経緯と概要の説明及び意義について説明があり、続いて、解説板の除幕を行いシステムの完成を祝った。このシステムは、釧路をはじめとした道東の湿原の保護と保全を目的として別海フィールドに設置されたもので、温度・湿度・風速・風向・日射量・紫外線量など8項目を24時間観測し、近年の地球環境の変動と高緯度地域の湿原環境の変化を監視する重要な役割を担うものと期待されている。観測されたデータは「ネット気象台」と呼ばれるネットワークにより、NTTドコモが提供する携帯電話通信網を使って自動的にサーバーに集積され、東京にある創価大学のメインキャンパスでリアルタイムに利用できる。また、「ネット気象台」のネットワークに参加している研究機関にも公開され、広く教育と研究に貢献するとともに、保存されたデータは今後インターネットを通じて全世界から、同センターのホームページで見ることができるようになる。
解説板

 ○27日午前に行われた「サマーセミナー in 別海」では、別海町・根室市等から集まった小・中・高校生らに小鳥用の巣箱をかける意義やかけ方を説明し、一昨年のセミナーでかけた関西創価小学校児童作製の巣箱(12個)を再利用し、フィールド内のふるさとの谷周辺の樹木に1つずつ取り付けた。その後参加者はフィールド内を探検し、サクランボを食べるシマリスやシカ・キツネの糞を発見したり、湿原の成り立ちなどについて学習した。
巣箱準備 巣箱かけ 自然観察

久米川宣一講師
 ○27日午後に行われた「創価教育・自然環境セミナー」では『植物に学ぶ あんなこと こんなこと』と題し、押金教授が人の暮らしにおける植物の重要性、様々な植物の不思議、植物の感受性、寄生植物、細胞培養について、久米川講師がDNAから見た植物の不思議、遺伝子組み換え、植物との共生について、わかり易く話された。
押金健吾教授

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