
第5巻第1号 (通巻第17号)
2005年5月11日 発行

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| 『私の自然観察路』生徒作品例 | |
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これに続く3学期前半の授業では、教科書に加え日本経済新聞社編『地球環境問題入門』をテキストとして、資源・エネルギー問題、食糧問題、人口問題、環境問題(砂漠化・酸性雨・森林破壊・海洋汚染・オゾン層破壊・温暖化など)についての現状と、これら諸問題に対しこれまでに人類が取り組んできた歴史について、具体的な数値を挙げるなど突っ込んだ学習を進めました。
2003年3月、京都を中心に開催された『世界水フォーラム』に参加するため来日中だった3名の地球憲章アメリカ委員会(Earth Charter USA)のメンバーと懇談する機会がありました。これは、(1) 地球憲章委員会では特に子どもたちへの普及教育に力を注いでいること、(2) 子どもたちが『地球憲章』について学べるように、小中学生向けの教材開発・実践例収集を行っており、英語・スペイン語の2カ国語では既にインターネット上で公開していること、(3) 将来的には日本語でも同様の取り組みを行いたいこと、など海外における『地球憲章教育』の現状について学ぶ貴重な機会となりました。特に、小学生が『地球憲章』について学んだあと絵に描いて表現するというカナダにおける実践例など、具体的な普及教育のイメージがつかめたことが私にとって大きな収穫でした。
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| 子ども向け『地球憲章』生徒作品群 |
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| 子ども向け『地球憲章』生徒作品例1(幼稚園年長児向け) | |
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子ども向け『地球憲章』生徒作品例2 (小学校1、2年生向け) | |
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| 子ども向け『地球憲章』生徒作品例3(小学校3、4年生向け) | |||
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最後にこの授業を受けた中学30期生220名のアンケート結果を記し、結びに代えたいと思います。セヴァン・スズキ、12歳のときの伝説のスピーチ(抜粋)
私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。
太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。呼吸をすることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンでおかされた魚に出会うまで。そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。それらは、もう永遠にもどってはこないんです。
私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?あなたがたは、私ぐらいのとしの時に、そんなことを心配したことがありますか。
あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。でもほんとうは、あなたがたもだれかの母親であり、父親でこんな大変なことが、ものすごい勢いで起こっているのに、私たち人間ときたら、まるでまだまだ余裕があるようなのんきな顔をしています。
まだ子どもの私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。でもあなたがた大人にも知ってほしいんです。あなたがたもよい解決法なんてもっていないっていうことを。オゾン層にあいた穴をどうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。死んだ川にどうやってサケを呼びもどすのか、あなたは知らないでしょう。絶滅した動物をどうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森をよみがえらせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すのかわからないものを、こわしつづけるのはもうやめてください。
ここでは、あなたがたは政府とか企業とか団体とかの代表であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そしてあなたがたのだれもが、だれかの子どもなんです。
もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、貧しさと環境問題を解決するために使えばこの地球はすばらしい星になるでしょう。私はまだ子どもだけどこのことを知っています。
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたがた大人は私たちに、世のなかでどうふるまうかを教えてくれます。たとえば、 ○争いをしないこと、 ○話しあいで解決すること、 ○他人を尊重すること、 ○ちらかしたら自分でかたづけること、 ○ほかの生き物をむやみに傷つけないこと、 ○分かちあうこと、 ○そして欲ばらないこと。
ならばなぜ、あなたがたは、私たちにするなということをしているんですか。
なぜあなたがたがこうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。そしていったい誰のためにやっているのか。それはあなたがたの子ども、つまり私たちのためです。あなたがたはこうした会議で、私たちがどんな世界に育ち生きていくのかを決めているんです。
| 1. 「地球環境問題」について、あなたの理解は深まりましたか? | |||
| はい 88% | いいえ 12% | ||
| 2. 「地球憲章子ども向け翻訳」に取り組みましたが、あなたの「地球憲章」への理解は深まりましたか? | |||
| はい 68% | いいえ 32% | ||
| 3. 「地球憲章」を学んだあなたは、行動をどう変えていきたいですか? | |||
| ・自分も地球市民の一人なんだともっと自覚して一つ一つの行動に責任を持っていこうと思う。 | |||
| ・自分たち一人一人が行動していかなければならないことを学びました。 | |||
| ・これからは自分の為だけでなく、人の為、未来世代の人の為を考えて行動したいと思います。 | |||
| ・小さなこと、人を思いやる気持ち一つが、地球を守ることにつながっていると感じました。 | |||
| 4. セヴァン・スズキさんのスピーチを読んで、あなたはどう思いましたか? | |||
| ・とても感動しました。私たちと同じくらいの子が、大人に対してこんなスピーチができるなんてすごく勇気があると思いました。 | |||
| ・これからの時代は、自分たちがしっかり築いていかなくてはならないと思いました。 | |||
| ・とても感動しました。誰かがやってくれるだろうと考えていてはいけないと思いました。 | |||
| ・中学生の私たちでも、やればできることを教えてもらいました。 | |||
| 5. VTR「静かなる革命」の感想を簡単に書いて下さい。 | |||
| ・一人が立ち上がれば皆も立ち上がるということに感動しました。 | |||
| ・世界の現状を知って悲しくなりました。だから今私たちが当たり前と思っている一つ一つのことにも感謝して大切にしていきたい。 | |||
| ・同じ地球に住んでいるのに、地域が違うだけでこんなにも違うのかと知り、今の自分が恥ずかしくなりました。 | |||
| ・今まで大人がやることなんだから関係ないと思ってきましたが、自分たちだからできることがあるんじゃないかと気づいた気がします。 | |||
| ・「一人でも何かはできる。それがみんなだと大きなことができる」とのマータイ博士のメッセージに感動しました。 | |||
| ・感動しました。とてもわかりやすかったです。「人間が生んだ問題を、人間が解決できないはずはない」ということをこの目で確かめることができました。 | |||
| 6. 3学期の授業全体を通しての感想を書いて下さい。 | |||
| ・3学期の授業のおかげで、環境について真剣に考えることができました。 | |||
| ・自分の将来について考え直すきっかけとなりました。僕が地球を変えてやる!という気持ちが芽生えた授業でした。 | |||
| ・私たちが今最も考えなければならない大切なことを学べたと思います。 | |||
| ・いろいろな視点からものごとを見ることができるようになりました。これからは地球に住む一人としてさまざまなことを学び続け、行動していきます。 | |||
(注1)映画「静かなる革命」
この作品は、地球評議会がUNEP(国連環境計画)、UNDP(国連開発計画)の協力を得て制作したもの。スロバキア環境庁主催の国際環境映画祭で「スボレン工科大学学長賞」を受賞。公共放送でも、アメリカのPBSテレビ、アフリカSABCテレビ等で放映され、さらにNGOや教育者に環境教育の教材として活用されている。2002年8月末、南アフリカ・ヨハネスブルグで開催された「環境開発サミット」の映画祭で、SGIが制作を支援した映画「静かなる革命」が、正式公開作品として上映された。(注2)ワンガリ・マータイ博士
1940年、ケニア中部のニエリに生まれる。米国に留学し、生物学を学ぶ。71年にケニア・ナイロビ大学で博士号を取得。77年から「グリーンベルト運動」を推進。環境保護には、民主化された政府が不可欠であることから、民主主義の発展にも尽力。2002年の国会議員選挙で当選し、翌年、環境副大臣に就任した。昨年、「持続可能な開発と、民主主義と平和への貢献」が認められ、環境分野で初のノーベル平和賞が贈られた。2月14日から毎日新聞社の招へいで来日。16日には京都市で、地球温暖化防止の「京都議定書」の発効を記念し講演。「私たちは未来を変えることができるのです」と訴えた。(注3)モンコンブ・S・スワミナサン博士
1925年、インドのタミル・ナドゥ州に生まれる。インドにおける「緑の革命」の父として知られ、「現代インドの顔」と讃えられる世界的に著名な遺伝学者。パグウォッシュ会議会長。博士らは、1954年以来、小麦の品種改良に没頭し、12年かけて収穫量が従来の3倍になる新品種を開発。自ら農村に分け入って技術の普及に努め、インドを食糧危機から救った。いわゆる「緑の革命」である。1999年、アメリカの『タイム』誌が「20世紀における最も影響力のあるアジア人」として、インドから、ガンジー、タゴールとともに選出したのが、スワミナサン博士であった。博士はユネスコ(国連教育科学文化機関)では「環境技術計画部長」を務め、南アフリカ・ヨハネスブルクの「環境開発サミット」でも講演している。(注4)セヴァン・カリス=スズキ
1979年生まれ。カナダ在住、日系4世。幼いときに両親と訪れたアマゾンへの旅がきっかけで、9歳のときにECO(Environmental Children Organization)という環境学習グループを立ち上げる。1992年、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで「自分たちの将来が決められる会議」が開かれることを聞き、「子どもこそがその会議に参加すべき!」と自分たちで費用を貯め、「地球環境サミット」へ赴く。NGOブースでのねばり強いアピール活動が実を結び、サミット最終日、セヴァンは「子ども代表」としてスピーチするチャンスを得た。12歳にして大人を圧倒させた感動的なスピーチは、「リオの伝説のスピーチ」として、世界中で紹介されることとなる。
以上
