世界市民を育成する読書活動

読書の価値については様々な定義がある。知識の習得だけでなく、思考の深まり、批判的精神の育成、心情の広がりといった目的の異なる視点からも論ずることができる。

創立者はこれまで、機会あるごとに読書の重要性、興味深さについて語られている。2015年7月18日に開催された「栄光の日」に寄せて、創立者自身が青春時代に挑戦されたことの一つが「読書」であったと述懐され、「古今東西の名著を読み、人類の精神の遺産を学び抜くことが野蛮な暴力に打ち克つ『正義の道』である」とメッセ―ジを贈られた。まさに「創価教育の柱」ともいえる取り組みが「読書教育」である。

 

創価教育研究所での研究テーマを昨年に引き続き「読書」と定め、研究員一人ひとりがテーマを決めてプレゼンテーションを行い、夏の研修会では時間を惜しんで熱のこもった討議を行った。不読率の減少が確認され、「世界市民を育成」するための読書教育について、読書価値・図書館活用・良書に親しむ意義、 創価学園各校の読書活動などを通して議論し共通理解を得ることができた。

研究課題も多い。ICTの時流と読書、E読書(電子図書)の推進、読書の量と質、読書の習慣化、読書アセスメント(評価)、読書と生涯学習(キャリアデザイン)、読書と学力。今後こうした課題に取り組みながら、読書環境と文字・活字文化の創造に挑戦していきたい。